【発達特性】が気になったら早期療育が大切!相談はこちらへ

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ひとり遊びが好きで、名前を呼んでも振り向くことが少なく、視線が合いづらく偏食や癇癪など育てにくさを感じ心配になったことはありませんか。

保育園での生活について行けているのかな、みんなと一緒におゆうぎをしたりお絵かきをしたり、給食も食べられているのかな、など集団生活になじめているのかいつも気にかかっていませんか。

小さい頃はよく母乳を飲み、よく寝る育てやすい子だったのに、最近の変化をご主人や両親にも相談できずネットで検索したり、つい周りの子と比べてしまって落ち込んだ経験はないでしょうか。

この記事では、不安を抱え悩んでいるお母さんの為に、どこへ相談し療育施設ではどのようなことをしているのかを紹介し、前向きな行動のきっかけになればと願っています。

どうぞ最後までお読みください。

目次

子どもの発達が気になる

子どもの発達が気になる

「パパ、ママ」といつ呼んでくれるのかな、「ワンワン、ブップー」って絵本を見ながらいつお話をしてくれるのかとてもたのしみですよね。でもなかなか声を発してくれないと心配になってしまいます。

おもちゃや絵本など、取って欲しいものはこちらの手を引いて取って欲しいと意思表示してくれることあります(クレーン現象)。思い通りにいかないと癇癪を起こして手がつけられなくなることもあります。

家の中では常に動き回り、食事の際もいろんな物に興味があり、席を立つので連れ戻しては食事の続きを食べさせたり、ひとつの遊びやおもちゃに集中できず、片付けもせず次に移ってしまいます。

イヤイヤ期に入ってしまったのかな、みんなあることなのであまり気にせず様子を見てみましょう。それでも気になるようなら発達障害を考えてみましょう。

発達障害の見分け方

発達障害の見分け方

「うちの子もしかして発達障害なのでは?」という不安と「そんなことはない」という気持ちが行ったり来たりしてしまいますよね。

正しく発達障害を理解して、専門機関の検査を受けると良いでしょう。

発達障害は生まれつき脳機能の発達が関係する障害です。コミュニケーションや曖昧な表現の理解が難しく、学習面や行動面などで発達に凸凹があり、周りの理解とフォローが必要です。

発達障害とは

発達障害にはいろいろな種類があり、特性の程度や困難の現れ方は人それぞれ異なります。また複合している場合もあります。

  • ADHD(注意欠如・多動性障害):行動のつまづきが見られる、落ち着きがない、しゃべりすぎ、衝動的な行動、一度に2つ以上の事ができないなど
  • ASD(自閉症スペクトラム障害):社会性のつまづきが見られる、一方的に話す、空気がよめない、ぎこちない動き、こだわりが強い、変化が苦手、音や光に過敏または鈍感など
  • SLD(限局性学習障害):学習面でのつまづきが見られる、学習習得が遅れている、手指が不器用でちょうちょ結びなど細かな動きができない、できることは年相応にできるが、できないことは怠けているようにみえるなど

早期療養の必要性

特性に気づかず、周囲の理解が得られずに成長していくと集団生活にうまくなじめず、自信をなくしてしまうこともあり、実際はお子さんがとても辛い思いをしているのかもしれません。

一人ずつ発達のスピードが違い、障害がある場合の特性に合わせ、その子に寄り添ってできることを伸ばして行くことができるので、個別の支援も大切です。

言葉が遅いと感じる場合、発音の仕方を教えようとしますが、誰かに伝えたいや共感して欲しいという感情が重要で、コミュニケーションを取りながら言葉を習得していきます。

療育は時間がかかり、可能な限り早期に療育を始めることで、その子の特性を周囲が理解し、得意な事を伸ばしながら苦手を克服していくことができるのです。

療育を受けるまでの流れ

療育を受けるまでの流れ

療育施設の役割

療育施設では運動療法や食事支援、課外活動などを行っています(一部施設では実施していないところもあります)

鉄棒やマット、トランポリンなどを使用して、跳ぶや回転などお子さんの好きな刺激を入れてあげたり、苦手な部分を少しずつ改善していくような運動療法を行います。

給食やおやつなどの食事に関して、食べるための手の動きや食べる姿勢など、また口の中の過敏さなどに対して支援をします。

課外活動として公園に散歩し、遊具で体に刺激を入れたり、近くの消防署やパトカーの見学公共交通機関に実際に乗って音や人の動きを体感するなど社会活動になじめるような支援も可能です。

療育を受けるまでの流れは次の通りです。

ステップ1:専門機関に相談する

発達障害かもと思ったら、行政等の窓口または専門機関の相談窓口への相談をおすすめします。そこでは医療機関のリストや相談事業所などの一覧表が準備されていて次のステップへ進むことになります。

市役所の担当窓口、保健センター、発達支援センターなど

ステップ2:発達検査を受ける

一部の医療機関や発達支援せんたーのような場所では専門員による発達検査が実施されます。ただ、専門性が必要なためこのような場所は少なく、早めに予約を入れる必要があり、地域によっては2ヶ月から半年待ちというところもあります。

検査で診断が出るまでに2ヶ月程度かかる場合もあります。

ステップ3:受給者証の申請・交付を受ける

検査結果が判断され、発行される診断書または意見書を持参し、市役所担当課にて受給者証の申請をします。交付までには時間がかかるため、同時に相談事業所や療育施設などの見学等も並行すると良いでしょう。

お住まいの市役所担当課にて申請をしましょう。

ステップ4:療育施設の選定をする

療育施設にもいろいろあり、受給者証が交付されると療育施設を選び、見学や体験も可能です。

メリットやデメリットをご紹介しますので、お子さんの年齢や特性などを考慮し、条件が整った時点で利用契約となります。

【未就学のお子さん対象の児童発達施設】

〈メリット〉

小学校入学前のお子さんが対象です。

親子通所の場合、同じ悩みを共有できる父兄と出会えるチャンスです。

母子分離の場合、少しの時間子どもと離れてお母さんの時間が持てます。

着替えやトイレトレーニングなど日常動作の指導や社会的自立を目指します。

〈デメリット〉

母子分離の場合慣れるまで子どものストレスになるかもしれません。

療育への抵抗感から親が前向きになれずストレスを感じることがあります。

【就学後の通所施設、放課後等デイサービス】

〈メリット〉

小学校1年生から18歳まで利用が可能です。

学校や家庭だけでは経験できない教育が受けられます。

コミュニケーション能力の向上に期待です。

学習する力や社会性が身につきます。

〈デメリット〉

施設によって料金が違うことがあるため確認してください。

すべてのスタッフが深い知識を持っているわけではありません。

子どもにとって負担になることがあります。

必ずしも施設が近くにあるとは限りません。

【保育所等訪問支援】

保育所(保育園)や幼稚園、小学校などお子さんが普段通っている施設に支援員が訪問し、集団生活への適応をサポートします。

〈メリット〉

通所施設の集団生活をしている様子から一人一人の支援を保護者や保育者や教師に専門的なアドバイスができます。

保護者からの依頼に基づく事業であり、保護者と訪問先と一緒に子どもの成長を見守り感じることができるのです。

〈デメリット〉

個別指導が難しい。保育所などで活動中に止めて個別指導をすることができません。

お子さんの発達が気になったらサインを見逃さないで!

お子さんの発達が気になったらサインを見逃さないで!

初めてのお子さんなら特にわからないことも多く、相談できる親も近くにいない場合は気がつきにくく逆に不安ばかりがつのります。イヤイヤ期もみんなが通る成長の過程ですが、発達の凸凹による癇癪とはまた別の話です。

ことばは訓練するものではなく育てるものだから、話すための体の土台作りができるとコミュニケーションをとり、言葉が出てくるのです。

遊びの中で体の使い方を正しく理解し、たくさんの人とふれあい、見る、聞く、伝えたい気持ちが育ち、経験や体験を通して伝えたい相手ができてきます。

安心できる場所があると、お子さんやご両親にとっても心の安定や成長を楽しむゆとりさえも生まれてきます。生きづらさを少しでも解消し、まずは進んでみようと行動するきっかけになれれば幸いです。

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この記事を書いた人

52歳で保育士試験に合格し、保育士として子育て支援センター勤務を経て、現在は児童発達支援施設に勤務。自身の子育て経験と経歴をもとに、子育てに関する不安や困りごとを抱えている人の力になりたいと活動中です。

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